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世界を駆けるおにぎり君達-各国で悪戦苦闘

日本語のyoytubeチャンネルに加え、非日本人向けに英語でのチャンネル運営もしている。

2チャンネル運営はホント、時間との闘い。

まったくもって時間が足りない。

まぁ、私のことはどうでもいい。

 

こちらは、和食というか日本の家庭料理を紹介しているチャンネル。

海外にいて、日本の材料が思うように手に入らない視聴者さん。

私も立場は一緒。

醤油やみそ豆腐など、日本を代表する食材は手に入るようになったが、他はまだまだ。

なんとかあるものを使って作ろうというものだ。

 

おにぎりブーム

日本でもそうみたいだけど、海外でもおにぎりはブームを呼んでいる。

ロンドンでもおにぎりを売る店も出てきた。

そこで、おにぎりレシピをアップロードすると、必ず同じような質問がくる。

 

「三角に握れない」

「なんの米を使っているの?」

「どうやってスティッキー(ベタベタの意)になるの?」

 

 

おにぎりが作れない!!

日本人にはシンプルでカンタンに作れるおにぎりが海外の人には難しいらしい。

私はおにぎりの動画は何本か出していて、

 

ご飯を鍋で炊き方

おにぎりを三角に握る方法

 

などだ。

外国にいる方は、まず三角には握れない。

 

そして大問題(そんな訳ないが)は、米同士がくっつかないということ。

 

ジャポニカ米生産量は世界の1/3

私たち日本人が食べている米はジャポニカ米。

短く粘りがある米。

英語でショートグレイン(short grain)。

対してタイ米に代表される細長いインディカ米。

これは英語でロンググレイン(long grain)。

 

世界で米は生産されているが、日本人が食べているジャポニカ米の生産量は、全生産量の約30パーセント。

世界のコメ生産量、約5億トンのうち、ジャポニカ米は15%に満たないらしい。

なんてこった。

日本人はマイナーな米を食べていることになる。

 

そんなもんだから、

「オレのおにぎり、ポロポロ崩れておにぎりにならない」

と、コメントが来るのは当然。

 

先日も

「手で握らない、おにぎり型も使わないで、おにぎりを作る方法」

みたいな動画を出したら、案の定次のようなコメントが来た。

 

 

相手「どんなタイプの米を使ったの?」

私 「ハイ、私は日本人で、ベトナムで作られた日本米を使ってるよ」

相手「ちょっと待って、どうやってスティッキー(ベタベタ)にしたの?」

 「ロングクレインとショートグレインは違ってて、ショートグレインはもともとスティッキーだよ」

相手「バスマティライス(インドの米)で代わりになる?」

 「残念ながら私の経験上、私の答えはNO。

以前バスマティライスで作ってみたけど、形をキープできなかった。

でも誰かが作り方を知ってると思うから、そういうチャンネルが見つかるといいね」

相手「わかった。まぁ、とにかくありがとう」

 

みたいな会話。

事実、そんな人のため、細長い米でおにぎりを作ってみたこともある。

それも動画にした。

でも、日本人のあなたなら分かると思うが、おにぎりは握れない。

炊き立て当初は形になっても、冷めたらボロボロ。

 

なので、おいしいおにぎりを食べられるのは、世界でも貴重なジャポニカ米を食べているからこそなのだ。

感謝、感謝。