ロンドンの八重桜
今年の桜はどうだろうか?
忙しくブログも更新できずにいたある日、ふと思い出した。
明日の休みに見に行こう。夜道を歩きながら考えた。
季節は4月15日、ロンドン。
やっとイギリスも暖かくなってきた。
いくつかあるロンドン、近所の桜スポットに行ってみる。
「あ゛あ゛、散り始めている・・」
遠くから確認できる、ピンク色に染まった道路。
近づくと花がまだ残っている。
強い風にヒラヒラと花びらが散っていく。
今日は風が強い。
持ってきたショッピングバッグに拝借した花を入れる。
「ごめんね、でも、散る前に私の為に一仕事お願い」
「君の魅力をみんなに見せたいよ」
とバッグの中の桜に言う。
去年は桜でガリを作った。
桜餅の香りのする、いい匂いのガリができた。
大切に持ってきた桜の花と葉っぱ。
もう、ホントに散り際だったのか、花びらがポロポロとこぼれている。
これでゼリーを作る。
さくら自体の色と香りを抽出して。
サクラ酢ゼリーの作り方
桜水を作る
まずはボールに水をはって、桜の花と葉っぱを優しく水洗い。
ザルにあけて水気を切る。
鍋に入れて、水250~300mlを加え火にかけ煮る。
ピンク色だった花びらは色が抜け白くなる。
桜の香りを抽出したいので20分ほどこのまま。
この時点で桜餅の香りがフワッと。
ゼリー液を作る
その間にゼリー液を作る。
グラニュー糖70gとお酢40gをボールに合わせる。
私はリンゴ酢を使ったが米酢でOK。
グラニュー糖が溶けないと思うのでレンジにかけて温め溶かす。
ゼリー液をさくら色のピンクにする
桜の香りを抽出した桜水はキッチンペーパーをしいたザルで濃す。
ぎゅっと絞ってエキスを出す。
この時の桜水の色はまだ茶色。
この桜水を200mlとって、グラニュー糖とお酢のミックスに混ぜる。
ここがこのゼリー作りの一番の醍醐味。
あら~!
茶色だった桜水がお酢と合わさり、きれいな桜色のピンクに!
桜のピンク色の色素はアントシアニン。
お酢の酸と反応しピンク色になります。
ゼラチンを混ぜる
今回は日本のゼラチンを使った。
ゼラチンの仕様がイギリスと少々違うため、一時帰国時に買ってきた。
youtube用に欲しいと思ってたんだ。
ゼラチンの箱には
「やわらかめに作る場合は300ml」
とある。
桜水、お酢、グラニュー糖で計算では310mlになる計算。
ゼラチンを振り入れ混ぜる。
80℃で溶けるらしいので、ゼリー液が冷めてしまったらレンジで温めて。
あまり熱くしないよう、ゼラチンがギリギリ溶ける温度で。
グラスに注ぐ
ゼラチンの固まりがなくなったら、好みのグラスや器に注ぐ。
冷蔵庫に入れて2時間ほど冷やす。
詳しい作り方はyoutubeで説明しています。
サクラ酢ゼリーのお味は?
出来たサクラ酢ゼリーを食べてみよう。
私が目指したのはもっとフルフルの固さ。
ゼラチンの箱には300mlとあったが350mlでいけると思う。
桜水を200から250mlにするといいと思う。
口に入れると、あの桜餅の葉っぱの香りが。。
桜の葉っぱが良い仕事してくれています。
甘酸っぱくて私好み。
普通の甘いだけのゼリーより美味しいと思う。
さっぱりした味は食後の口直しにぴったり。
桜と日本人
今年もさくらで一品作れた。
今回の動画は完全に自己満足動画。
再生回数上がんないだろうなぁ。。
でも楽しかったし!
桜は本当に、見てよし、香りよし、味良しの花。
美しい。
桜が日本を代表する花でよかった。
そして、その桜の花や葉っぱを食用として塩漬けした先人の日本人もすごい。
風流この上ないだろう。
この感覚を引き継いでいる私たち。誠に幸せである(笑)。