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だから日本で紅茶を飲まない

紅茶は何種類か常備してあるが、一時帰国時の日本で紅茶飲む事は少ない。

理由は、

薄いから。

 

数年前に入ったルミネのサザビーズのアフタヌーンティーカフェ。

残念ながらここでもそうだった。

ミルクティーが飲みたいと思ったって、薄い紅茶にミルクを入れたら真っ白け。

ただの白っぽいお湯みたいなものになってしまう。

紅茶の味も風味もしない。

 

これは店のせいではない。

水のせいなのだ。

 

紅茶には硬水がよくあう

イギリスと日本の違いは色々あれど、生活している身で大きいのが水質の違い。

日本は軟水。

イギリスは硬水なのだ。

 

紅茶の茶葉の多くはインド、スリランカ、ケニアで生産されている。

「ということは、インドの水質は?」

と、調べてみると硬水だった。

ラッキーなことにインドで作られた紅茶はイギリスの水に合うのだ。

 

試しに私が持っている紅茶を、イギリスの水で抽出したのでご覧いただこう。

ティーバックを入れたティーカップにお湯を注ぐと、茶葉が続々と抽出される。

もはや紅色というより濃い茶色。

ここにミルクを加えると、

こんな感じ。

午後の紅茶ミルクティー色になる。

 

日本の水で濃くでる紅茶

では、日本で紅茶は楽しめないのかというと、そんなことはない。

この写真に写っているヨークシャーティー。

これは濃く出る。

はるか昔だが、日本で飲んで「ああ、濃いぃ!」と喜んだ記憶がある。

知り合いのスコーン好きの方も、このヨークシャーティーを飲んでいるらしい。

アマゾンで売っているらしいので、興味があったら調べてみるといいだろう。

 

イギリスの紅茶、特に庶民の飲む紅茶は大量パックで売られている。

こちらの普通サイズでも、イングリッシュブレックファストティーは40ティーバック。

アールグレイも50ティーバック入っている。

 

郷土料理はその土地で食べてこそ美味しい

紅茶の話のついでにイギリスを代表する焼き菓子スコーンについても少し触れる。

日本で食べるスコーンは、これまた美味くないのだ。

これも私的には、小麦粉の違いだと思っている。

 

郷土料理とは、やはりその土地で食べるのが美味しい。

紅茶の茶葉はイギリスで生産されたものではないが、水が硬質のため美味しくできた。

事実、イギリスで飲むインドのお茶、チャイは美味しい。

 

なのでイギリスの硬水で淹れた緑茶はまずいし、

日本の軟水で淹れた紅茶も美味しくない。

これは当たり前のこと。

郷土料理というのは、そういうもの。

 

イギリスでは、非イギリス人、白人以外の民族ではインド人が一番多い。

これは昔、インドがイギリスの植民地だったことが起因する。

しかしインド以外の国、イギリスでも美味しいチャイが飲めるというのも、多くのインド人移民がイギリスにとどまる理由かもしれない。

 

何年か前、イオンのフードコートにあるインド料理のコーナーへ行った。

店員は、インド人ではなくパキスタン人だった。

カレーを注文しようと思って、

「ライスはバスマティライス(インドのパラパラの米)?」

と聞いたら、彼はさみしそうに首を横に振った。

カレーはご存じの通り、日本米と一緒に出てきた。。。